【自宅で純水作り】イオン交換樹脂0.6Lで何リットル作れる?驚きの時間計算!
- Hideyuki Hagiwara
- 7 日前
- 読了時間: 2分
こんにちは!今回は、自宅で純水を作る際に気になる「イオン交換樹脂で一体どれくらいの純水が作れるの?」という疑問にお答えします。特に、コンパクトな0.6Lの樹脂を使った場合の目安を、具体的な計算を交えてご紹介します!イオン交換樹脂の「純水キャパシティ」

まず、一般的なイオン交換樹脂の性能から見てみましょう。
10Lのイオン交換樹脂:約2,560L〜3,040Lの純水を生成
1Lあたり:約256L〜304Lの純水を生成
この目安に基づくと、今回使用する0.6Lの樹脂では、だいたい154Lから182Lの純水が作れると推測されます。
今回は、この範囲の平均値である168Lを「純水取得量」の目安として計算を進めてみましょう。純水168Lを作るのにかかる時間は?
水道水のTDS値(総溶解性固体)やポンプの流量によって、純水を作るのにかかる時間は大きく変わってきます。【ケース1】TDS値65ppmの水を純水(0ppm)にする場合
ご自宅の水道水のTDS値を65ppmと仮定して計算します。
使用するポンプの流量が0.75リットル/分だとすると、純水168Lを生成するのにかかる時間は...
168リットル ÷ 0.75リットル/分 = 224分
約3時間44分で、樹脂の寿命(ブレイクスルー)を迎えることになります。【ケース2】TDS値を65ppmから20ppmに下げる場合
もし「完全に0ppmの純水ではなく、TDS値を20ppmまで下げられれば十分」と考えると、樹脂の寿命は延びます。
計算に使用する係数は、(1 - 0.31) = 0.69となります。(この0.31は、純水を作るための交換容量に対する、TDS値65ppmから20ppmへの低下に必要な交換容量の割合を示していると解釈できます)
この係数を使って時間を再計算すると...
224分 × 0.69 = 154.6分
およそ155分で、TDS値を20ppmに下げるための限界に達するという計算結果が出ました!まとめ
0.6Lのイオン交換樹脂が生成できる純水の目安は168L。
TDS値65ppmの水を純水にするには約224分。
TDS値を65ppmから20ppmに下げるなら約155分で到達。
この「155分」という数値を基準に、実際に装置をセットアップして検証してみる価値がありそうですね!皆さんの純水ライフの参考になれば幸いです!


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