EC太郎ニューバージョン誕生
取扱説明書→
前モデルからの主な改良点
01
EC値の測定精度向上
センサー計測値はセンサープローブとセンサー基板を改良し、プログラムの計算アルゴリズムを修正し精度が格段に向上しました。
02
液肥投入量コントロール変更
液肥投入量をタンク容量をセットし測定EC値の差分から液肥ポンプのON・OFFをコントロールするように改良し面倒な設定を簡単にしました。
03
液肥過剰投入防止機能向上
ECの設定値からの差分を元に、投入動作時間を監視し、設定時間以上液肥ポンプが作動すると異常と判断し装置が停止し警告のため表示パネルが点滅して知らせます。
04
チューブポンプを本体一体化
チューブポンプをコントロールボックスに取り付け、設置の簡素化、配線の手間が省ける様にしました。コネクタ類を変更し断線や接触不良のトラブルを防止しました。
EC太郎の機能紹介
NEW
1.面倒な液肥濃度管理を自動で行います
ECセンサーで液肥濃度を測定し、マイクロコンピューターが自動で設定された液肥濃度に調整します。
ECセンサー測定
EC、水温
センサー測定
マイコンでEC値計算
チューブポンプ作動
液肥投入
2.柔軟なコントロールの設定ができます
設定したEC値に対し測定値が低くなると、EC値の差とタンク容量からポンプのON・OFFの時間を演算し投入量を制御します。
容量を多く設定すると液肥は多めに投入され、容量を少なく設定すると液肥は少な目に吐出されます。
小さな溶液のタンクから大きなタンクまた長いラインの水耕栽培ベッドにも対応可能です。
各設定した値はメモリに保存されます。
3.チューブポンプ
液肥ポンプはギヤドライブ式のチューブポンプを使用しているので動作が安定します。
チューブの取り付けはスレッドコネクタ式のため取り付けやすく漏れにくいタイプです。
4.液肥過剰投入防止機能
設定したEC値よりタンクの測定されたEC値が低くなるとポンプが液肥を送ります。
液肥投入動作が開始されると経過時間がカウントされます。
設定したEC値から少し低い値をセットしておき、その値まで到達するのに経過時間がオーバーすると異常と判断し表示パネルが点滅し装置は停止します。
5.撹拌ポンプ(オプション)
常時水流の無い状態で液肥が投入されると液肥濃度の片よりが発生します。
オプションで撹拌ポンプを取り付けられます。
液肥ポンプが動作開始すると連動して撹拌ポンプが動作します。
6.水量検知(オプション)
溶液タンクの水量が減り、ECセンサーが水中から出てしまうとEC値がゼロと判断し液肥を送り続けてしまいます。
4の液肥過剰投入防止機能は標準で働きますが、水量検知スイッチを付けるとさらに液肥過剰投入が防止出来ます。
検知スイッチはオプションですが、信号線の遮断で検知されるので他のスイッチでも使用可能です。
信号線が遮断されると、装置は休止状態で動作を中断します。
水が供給され水位が上がり信号線が通電すると装置は動作を再開します。
回路とプログラムは内蔵されているので後からでも追加できます。
設定、機能紹介動画
最新の物は、若干機能と表示が変わっています
詳しくは取扱説明書でご確認下さい。
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普通EC値は0.8とか1.2とか言われますが変更出来ますか?その単位はmS/cmでの表現です。 本器はμS/cmです。 校正液とかは1413μS/cmとかですのでμS/cm表示にしてあります。 mS/cmに単位変換は1000で割って下さい。 例として1413μS/cm=1.4mS/cmになります。 導電率単位変換してくれるサイトがあります。 単位は色々あるので便利ですよ。 https://www.weather.co.jp/tools/ec.html
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3種類の液肥は使えますか?2つのチューブポンプですが、1個あたり0.35Aなので、改造してDC12V5AのACアダプターなら増設駆動出来ると思います。 その際は事前にご相談下さい。
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チューブポンプの寿命はどのくらいですか?カタログで1000時間程度です。 常時回転していませんのでどの位の稼働率かで変わります。 おおよそ一日の実際にポンプが作動している時間が把握出来れば予測は出来ます。 1日に60分ポンプが動作しているなら、1000÷1(60分)=1000日となります。 あくまでも計算上ですので早めの交換を薦めます。 ポンプを固定してあるネジを外せば外せます。ケーブルはコネクタで繋げてあるので差し替えは簡単に出来ます。
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活力剤等の添加剤は使用できますか?活力剤等を混入すると成分によってはEC値が上昇してしまうことがあります。 混入する前にテストとしてEC値がどの様になるかテストして下さい。 配合率を常に一定すれば増減値分を勘案しEC値を設定すれば可能ではないかと思います。
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撹拌ポンプはオプションですがなぜですか?溶液タンク等で溶液が停留している場合は撹拌ポンプは必要ですが、水耕栽培のように常時溶液が循環している場合は付けなくても撹拌されます。 また常時エアレーションをするようなら泡によって撹拌されるので不要かと思います。 タンク容量がとても大きいとオプションの撹拌ポンプでは撹拌能力が低く撹拌が間に合わない可能性があります。 その時には別に大きな撹拌装置が必要です。 撹拌ポンプ用の出力はDC9VもしくはDC12Vですので、外部リレーを使えば大きな撹拌装置を作動させることが出来ます。 ちょっと電気の専門になるので電気工事店等に相談するのが良いでしょう。
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どのくらいの規模の圃場に対応できますか?液肥ポンプの吐出量は1個85mℓ/分です。 ON・OFFを繰り返しながら設定EC値まで液肥を送りますので少ない量となります。 液肥の種類、原液の希釈倍率も関係してくるので、その辺も含め検討する必要があります。 溶液の全容量がどれくらいの量なのか?またどのの量の水が補充されるのか?で対応できるかどうか決まります。 水耕栽培なら減った分の溶液に対し水を足しますので、EC値がほぼゼロから液肥原液が投入されるのではないので液肥濃度は比較的早く設定EC値に持って行けると思います。 その時の作物の成長具合で吸収蒸散される量も違うので最大に成長した時にどの位の水量か把握出来れば判断しやすくなります。 溶液土耕ですとタンクの溶液を一気に栽培ラインに流します。そうなると空になったタンクに水が大量に補充されます。 そのため次の換水が始まるまでに液肥が投入されEC値が設定値に到達しなければなりません。 一回の投入量と次回灌水までの間隔から判断出来ます。
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原水のEC値が高いのですが使えますか?井戸水等はEC値が高い場合があります。 千葉県は地域によってかなり高いところがあります。 井戸水にはヨウ素が多く含まれているようです。1282μS/cmもありました。 原水たEC値+液肥EC値でセットすれば管理が可能かと思いますがテストをお奨めします。