株式会社アイデアチューブsince 2013-07-01/ Copyright 2013 ideatube. All Rights Reserved.

テクニカルノート

注型入門編

ここでは注型の入門として一番ポピュラーなシリコン分割型の方法を掲載しています。
注型、真空注型で複製品がどの様にして出来上がるか、またポイントで気を付けなければならないポイントを説明しています。

※シリコンで型取りし複製品を作るには色々な方法やテクニックがありますが詳しくは注型テクニックページを参考にして下さい。

最初にマスターモデルと言って複製を作る元になる物を用意します。
これは固形のものなら大体複製することは可能です。しかし大きなアンダーと呼ばれる内側に入り込んだ部分があるとシリコン型から外れなくなるので、マスターモデルの分割が必要になる場合があります。

Step1.マスターモデルの用意

積層型3Dプリンターで作成したものは積層の隙間にシリコンが入り込む可能性があるので、サーフェイサー等で表面処理を行います。

Point

b1.png

型取りのマスターモデルを固定し、アクリル板等で枠を作ります。

シリコンを流し込んだ時に漏れないように隙間が出来ないようにぴったり合わせます。
​心配な場合は接合部をセロファンテープで貼りつけると良いでしょう。

Step2.シリコン型枠作成

マスターを固定している棒はしっかり接着して固定しないと、流し込んでいる最中にマスターモデルが倒れてしまうことがあるので注意!

Point

dsc01045.jpg

シリコン型を作成するシリコンは専用のシリコンを使います。シリコン主剤に硬化剤を混ぜて撹拌します。
撹拌したシリコンには気泡が混入するため静かに撹拌するか真空脱泡を行います。

Step3.シリコンを準備

型取り用シリコンには縮合型と付加型の2種類があります。付加型は収縮率が低く精度の必要な複製に使います。価格が縮合型に比べ若干高く素材によって硬化不良に注意が必要です。

Point

1.jpg

硬化剤を混合したシリコンを型枠に流し込みます。
今回は硬化後カッターでシリコン型を2分割するため透明タイプの縮合型シリコンを使用しています。
今回使用したシリコンは硬化まで12時間程度放置します。

Step4.型枠にシリコンを流し込む

型枠に流し込んだ後にもう一度真空脱泡を行うとマスターモデルの細部に完全にシリコンが到達します。

Point

2.jpg

シリコンが完全に硬化したら型枠をばらしシリコンを取出します。

Step5.シリコン型を取り出す

​型枠のアクリル板は綺麗にして次回に使えるようにすると良いでしょう。

Point

3.jpg

シリコン型をカッターで2つに分割します。
この時周囲は型すれを防ぐためジグザグになる様にカットします。
パーティングラインと言ってマスターモデルの最高点を通る様に切り型がアンダーにならないようにします。

Step6.シリコン型を分割

2分割法では湯口の逆側を一辺残しておくと型ずれ防止になります。

Point

4.jpg

マスターモデルを取り除いたシリコン型にレジンを流すための湯だまりをカッター等で切り取り作成します。

Step7.湯溜まりを作成

マスターモデルの台に、あらかじめ台形にして湯溜まりを作っておく方法もあります。

Point

5.jpg

主剤と硬化剤を適量混合しシリコン型に流し込みます。

Step8.レジンを注型

気泡が入らないように静かに撹拌します。あまり時間を掛けると可使時間の短いレジンは硬化しはじめるので素早く作業します。

Point

3.jpg

シリコン型をカッターで2つに分割します。
この時周囲は型すれを防ぐためジグザグになる様にカットします。
パーティングラインと言ってマスターモデルの最高点を通る様に切り型がアンダーにならないようにします。

Step9.脱型

2分割法では湯口の逆側を一辺残しておくと型ずれ防止になります。

Point

8.jpg

樹脂が硬化したら型を開き成形品を取り除きます。
ナットの部分に大きな気泡が出来てしまいました。
​パテ等で埋めて紙やすりで仕上げます。

Step10.仕上げ

シリコン型を使用した注型作業において一番気になるのが成形品の気泡です。気泡が入らないようにするには、マスターモデルの分割、傾き等を考慮しシリコン型を作成しましょう。これには多少経験が必要となりますが、これから始めようと思っている方、またどうも上手く成形出来ないという方はお気軽にご連絡下さい。

Point